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学習のコツ · 約8分

中学数学のつながりが分かる学習地図

執筆・監修: Math Gym運営(meervogel.lab)
公開日:

連立方程式で手が止まったからといって、中学1年の内容を最初からやり直す必要があるとは限りません。式は立てられるのに負の数の計算で崩れるなら、戻り先は正負の数です。文章を式にできないなら、数量を文字で表す練習が先になります。学習地図は先へ急ぐためだけでなく、今の問題に必要な一つ前の力を探すためにも使えます。

中1:数の範囲を広げ、数量を文字で扱う

中学1年では正の数・負の数、文字を用いた式、一元一次方程式、比例・反比例が計算の大きな柱になります。小学校までの数の計算に負の数が入り、数字の代わりに文字を使って関係を表します。負の数の計算、文字式、方程式という順につながりますが、学校での具体的な月や単元の順序は教科書と年間計画で確かめてください。

文字式で大切なのは、文字がまだ決まっていない数を表すことです。式の値では、その文字に指定された数を入れます。ここで負の数をかっこで包む習慣が付くと、後の関数の値や方程式の検算にも使えます。単に計算が速いかではなく、文字を置き換えた行を正しく書けるかを確認すると、次の単元へ進む準備が見えてきます。

例題1:文字式から数の計算へ戻す

x=−3x=-3 のとき 4x+74x+7 の値を求める。

  1. 文字の場所に負の数をかっこ付きで入れ、4×(−3)+74\times(-3)+7 とする。
  2. 乗法を先に行うと −12+7=−5-12+7=-5。式の値は −5-5。
  3. 代入はできても最後を誤った場合は、異符号の加法を復習の対象にする。

同じ学年では平面図形・空間図形や、データの分布も学びます。図形は公式を覚える前に、どの長さが高さか、どの面が底面かを図で示せることが重要です。データでは代表値だけでなく、分布の様子を読んで説明する練習をします。計算単元が得意でも図を読む練習が自動的に済むわけではないので、復習表では別々に扱うと不足を見つけやすくなります。

中2:二つの数量と根拠を組み合わせる

中学2年の計算では文字式の範囲が広がり、連立二元一次方程式を扱います。一次方程式で一つの文字を求めた経験を使い、二つの条件を同時に満たす組を探します。二つの式の一方だけを満たしても答えではありません。求めた値を両方へ代入する確認を取り入れると、連立方程式が何を解いているかを忘れずに済みます。

例題2:二つの条件を同時に使う

x+y=11x+y=11、x−y=3x-y=3 を満たす組を求める。

  1. 二つの式の左辺どうし、右辺どうしを加え、2x=142x=14 を得る。
  2. x=7x=7 を最初の式に入れると 7+y=117+y=11 だから y=4y=4。
  3. 確認すると 7+4=117+4=11、7−4=37-4=3。組は x=7x=7、y=4y=4。

関数では比例を土台に一次関数を学びます。原点を通る直線だけでなく、切片をもつ直線を式に表し、二つの直線の交点を連立方程式で求められます。「式の分野」と「グラフの分野」がここで結び付きます。傾きの読み取りで迷うなら座標と変化の割合へ、交点の計算で迷うなら連立方程式へ戻るというように、戻り先を分けましょう。

図形では平行線や角、三角形・四角形の性質を使い、合同を根拠に証明を組み立てます。図がそれらしく見えることと、条件から必ずいえることを区別するのが要点です。確率やデータの比較も進むので、式を計算する時間に加えて、場合を落とさず挙げる時間、図や表の情報を文章で説明する時間も用意してください。

中3:展開・平方根・二次方程式をつなぐ

中学3年では多項式の展開と因数分解、平方根、二次方程式を学びます。展開は積を和に直す操作で、因数分解は逆に和を積へ戻す操作です。因数分解ができると積が0になる条件を利用して方程式を解けます。整数で因数分解しにくい場合には、平方根の計算が解の表し方を支えます。三つを別々の暗記にしないことが大切です。

例題3:因数分解を方程式に使う

x2−7x+10=0x^2-7x+10=0 を解く。

  1. 積が10、和が −7-7 となる二つの数は −5-5 と −2-2。
  2. (x−5)(x−2)=0(x-5)(x-2)=0 と因数分解し、x=5x=5 または x=2x=2。
  3. 元の式でも 25−35+10=025-35+10=0、4−14+10=04-14+10=0 となる。

関数では y=ax2y=ax^2 を扱い、直線とは違って変化の割合が一定でないことを調べます。図形では相似、円の性質、三平方の定理が広がり、長さや面積を式で求める場面が増えます。標本調査では一部の資料から全体を推測する考え方に触れます。各領域に新しい内容があるため、受験の復習でも計算問題だけで全範囲を代用しないようにします。

週の計画は「今の単元」と「戻る一項目」で作る

学年をまたいで使う道具も確認します。割合や比は比例だけでなく相似、確率、標本調査にも関わります。分数の計算は方程式や平方根の整理で何度も現れます。新しい単元で前の道具を使ったら、ノートの余白にその名前を書いてみてください。単元のページが離れていても、必要な力が同じだと分かれば、復習を一から探さずに済みます。計算以外にも、条件を図や表へ移す力が繰り返し使われる点を意識しましょう。

復習の最初に、今の授業の基本問題を数問解き、最初に止まった行を残します。符号、分配法則、式の立て方、図からの読み取りなど、原因を小さく分類してください。そこから前の学年の項目を一つだけ選び、短く練習して元の問題へ戻ります。過去の範囲を広く解き続けるより、何を直すために戻ったかを判断しやすくなります。

予習では、次の単元の基本例を一つ読み、何を求める問題かを説明できれば最初の目標として十分です。まだ習っていない用語をすべて暗記してから授業を受ける必要はありません。授業後に同じ例を自分で解き、理解が変わった部分を書き加えます。進み具合はページ数だけでなく、解き方を見ないで再現できる問題が増えたかでも確かめましょう。

Math Gymでは章・節・項目へ範囲を絞って練習できます。まず自分が戻りたい項目を探し、数値の変わる問題で手順を確かめます。学校のノートや教科書で図や説明も読み直し、アプリは計算の反復を補う道具として組み合わせてください。一つの単元を終えた日には、何を使えるようになったかを一文で残すと、次に学ぶ内容との接点を見つけやすくなります。

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